さいたまからきました! 海釣り・バス釣りブログ

こんにちは!さいたまキョウヘイと申します。埼玉県在住・釣り歴だけ長い初心者です。そんな私の失敗談や釣行記を書き綴っております。 twitterもやってます。@saitamafish

コンパクトロッドを自作して使ってみたら見事…!?

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思い立ったが作成日


前々から欲しかったコンパクトロッド。

 

有名メーカーで買うとエントリーモデルが1万5000円ほどから、高級機種は5万前後となかなか値段が張る。

 

だがコンパクトロッドの良いところは沢山ある。

電車釣行組には荷物がぐっとコンパクトになるので大変ありがたいし、仕事場に釣り竿を持っていってしまうようなクレイジーな釣り師にも小さい方が何かと助かる。

製図用の筒ケースにコンパクトロッドを隠せばあら不思議、釣りバカから仕事バリバリマンに大変身!(見た目だけね)

 

最近、ルアー用で一本欲しくて何を買おうか悩んでモンモンと過ごしていた。

 

 

先日、友人とエギングに行ったとき、メインで使っていた安い2ピース竿が俺も友人も壊れた。

俺はリール取り付け側、友人は穂先が壊れた。

捨てようとしたが、ちと待てよコレ、テレコにしたら直るんじゃね?

と言う事で友人の壊れた竿も引き取ってきた。

どうせなら4ピースのコンパクトロッドにしちまおうって事で自作?リメイク?改造?をするに至ったのだ…。

やりたいと思ってしまうとすぐに行動に移さなくては気がすまない…かなりせっかちな性格なのである。

 

 

 

目次

 

 

 

制作開始


主な流れは以下の通りである。

①それぞれの使えるパーツを精査する。

②切断

③継ぎ、ブランクの作成

④接着

さて作っていこう!

 

 

①それぞれの使えるパーツを洗い出す。

 
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▲今回の材料

 



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▲こっちはガイド割れ。中のトルザイトリングが無くなっている。

 




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▲もう一方は先端折れ

 

これを合体させていく。

 

切断箇所を決めたら、切り離したいところの前後にマスキングテープで養生をしておく。

 

 

 

②切断


切断にはヤスリを使用する。

 

カーボンの場合、ノコやニッパなどを使用してしまうと繊維が飛び出たり、縦に割けてしまう。

 

使ったのはプラモ用の半円ヤスリ。

角を立てて鋭角に切り込んでいく。

 

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▲ヤスリを当てる際は、ロッドをクルクルと左手で回しながら、右手で少しずつ削っていく。

 

 

 

③継ぎ、ブランクの作成

 

今回、基本は2ピースの時にもともとあった並継ぎ部分を利用する。

 

テレコの部分も並継ぎで対処。

しかし並継ぎがどうしてもできない部分が出てくるのでそこはブランクを差し込み(印籠継ぎ・逆印籠継ぎというらしい)対処する。

 

 

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▲並継ぎ部分はまず75mmでとっておいた。長過ぎるようなら随時カット(研削)した。

 





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▲75mmの所にマスキングテープでケガキ&養生。

 

 

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▲100番のペーパーで、テーパー処理を施し(先細りにし)ていく。

この時もヤスリを一方向からかけるのではなく、グリグリと回しながら均等に削っていく。

 

 

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▲時々擦り合わせを行い様子を見る。削り過ぎに注意

 

ブランクは今回出た廃材から調達していく。ちょうどよい太さの部分を手探りで探していく。

ノギス?マイクロメータ?なにそれ

 

 


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▲途中経過

各節650mmくらいで作って行きたかったのだが、先端パーツ(左)が流用部分の都合上800mmを超えてしまった。

 

これではコンパクトロッドとは名乗れない!!!

うーん、ミスったなあ。

先端から逆算してカット部分を出していくほうが良かったようだ。

 

これでは長過ぎるので、真ん中で更に分割させることにした。

これで5本継ぎになった!!

 

が、ここで更にアクシデント!

丁度よいブランクパーツ(廃材)が無い!!

 

 

 
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▲やっちまった図

目測でとっておいたパーツはスルーンと抜け落ちてしまって使い物にならねえ!!!!

 

一気に頭が真っ白に…おおお切らなきゃ良かった…

 

 

しかしふと、これまた大胆に先端ポッキリイッてしまって保管しておいた磯竿がある事を思い出す。

 

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これだーー!!

 

もう失敗は許されない

慎重に削り出していく。

 

…なんとかいい感じに収まってくれた。

だが、ひとつ間違いを起こしているかもしれない。

このとき、ブランクを太い側に俺は固定しているのだがこれは「逆印籠継ぎ」と言うらしく、先端のような細い場所には本来であれば細い側に芯を固定するのが正解の様だ。

そうしないと細いほうが芯に耐えきれずに自壊してしまうらしい。

まあ、処女作だしわからなくてもしょうがないよね…これでいいや。

 

とにかく、継ぎとブランクの山は越える事ができた。

 

④接着

接着剤はダイソーの「エポキシ接着剤」を使用する。

 

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紙やすりも100均で買った。

ヤスリも売ってるし、精工に作りたい人はノギスも使ったほうがいいから売ってるハズ。

100均スゲー。

 

 強度は不安だがダイソーを信じて混ぜ混ぜ!

出来上がった混合液はかなりのトロトロ感で、ハチミツくらいの粘性がある。

 

固まる前なら流し込む事も出来るのでスピードは結構大事になる。

 

流し込んだらブランクを差し込んで、逆さにして吊る。円の芯に来るように注意するのと、重力で必要以上にブランクが飛び出ていないかをたまにチェックする。

 

5分くらいでかなり硬くなり、10分もたつと動かすことはできない。

実用強度が出るまで24時間は見守りたいところである。

 

完成!(?)


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▲色々あったが5本継ぎで完成!!!

○総加工時間8時間

○費用324円(エポキシ接着剤、瞬間接着剤、紙やすりセット)

○ロッド長さ8.6ft

 

ずっと作業に集中してきたから超疲れた!

と同時に達成感と期待が入り混じる。

仕事なのに寝ないでやり続けてしまった…

 

(反省:じつは…やる理由がわからずとばしていたが、補強のために継ぎの端部に補修糸を巻いてエポキシ接着剤でコブを作るべきであった。これが後々痛い目を見ることに…)

 

 早く使いたい!!

 

 

 

 

いざ、実釣!

 
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▲釣り竿っぽいものが出来た!

 

ロッドの出来が気になりすぎるのでさっそく朝の多摩川でジギングを行うことにした。

 

うーん、竿が短くて持ち運びしやすーーい!!

 

友人も何人か誘って行ったが、竿を自作したと言ったらめちゃめちゃバカにされた。

「そこまでやる?www」「すぐ折れそうじゃね?wwww」「プププのプwwwww」

 

ちくしょー見てろよー!絶対釣ってやるからな!!

 

 

 

朝5時頃から開始。

朝マズメにはまだ少し早く、ベイトも無し…うーん、厳しいかななんて思いながら投げ続けた。

 

 

 

7時頃、ベイトが湧き出し…

 

突然ガッと衝撃が手に伝わった。

 

ギューー!とドラグが送られる!!

 

うひょー!きたー!!

 

問題なく弧を描く自作竿!

いい感じじゃな〜い?!

 

掛ったのは40センチオーバーと見られるキビレ!

なるべく竿で溜めて限界を知りたい!

 継ぎの接着部分が一番心配だったが、いつもどおりの使い方でも問題なさそうかも!いいね!

 

足元まで寄ってきたキビレに空気を吸わせて落ち着かせる…

 

足場がちょっと高い。

 

あれ?タモがない!ランガンしてたので置いてきてしまった!

 

ブチ抜けるか?!

前にやったことあるし、いけんだろ!

 

行くぞ!せーの!

 

よいしy

ブボギギギギギィブチイイイ!!!!

 

 

 

のおおおお!!!!

 

 

断裂!!!

 

無残にも重さに耐えきれず、繊維がブチ切れる。

 

そしてそのままキビレを逃がしてしまう…

 

 

うーん、

 

ショック

 

やっぱり継部分に補修糸を巻いてパテで強化しておかないとだめなんだな。

これは家に帰ったら修理だわ。

 

失敗は成功のもと!切り替えていこう!

 

 

 

まだ釣りはやりたいが、この折れた竿しかない…ま、いいか。

 

ビニールテープでぐるぐる巻にして補強!

 

うん!使える!

 

むしろ弾性が出てさっきよりルアーが飛んでいる気が…(笑)

 

潮目を攻めると…

 

ゴッ!

 

キタキター!

 

竿はすんごい角度で曲がって(壊れて)いたがそのまま巻いてきた。案外根本のガイドだけでもなんとかなるのね。

 

今度はキチンとタモに入れる!

 

 キビレゲーット!
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▲ゴリ押しボキボキ竿

 

使用ルアー:エリア10メロンキャンディ

 

 

なんとか使えたけど、毎回折れてたんじゃ話にならんな(笑)

 

折れない様に改良が必要。やはり継ぎ端部の補修糸巻からのパテ盛りをやらなきゃな。

 

 

 

竿づくりは難しい。でも愛着がわくので不要ロッドや破損ロッドがあるならトンデモ竿を作るのも楽しいかも!

改良版は後日アップする予定…竿よりも心が折れなければ。(笑)